建物調査診断における劣化写真例(東京建物リサーチ・センター)

東京建物リサーチ・センターが建物調査診断で確認した建物劣化の例を紹介します。

一般外壁

建物の外壁は、主にコンクリートで出来ています。様々な要因(コンクリートの伸縮・地震などの揺れ)でコンクリートに経年劣化の症状(ひび割れ・欠損・鉄筋の発錆)が生じます。
また、表層の仕上げ材にもその影響があらわれてきます。塗膜の劣化・タイルの損傷・浮きなど様々な現象が時間の経過とともに、進行しています。単に外壁が汚れるだけでなく、コンクリート本体の保護という重要な機能の低下も進行します。
主要なコンクリートや鉄筋に損傷が生じると元の性能に戻すことは難しく、建物の価値の低下にもつながります。
東京建物リサーチ・センターは、外壁に起きている現象を把握し、お客様に適切な補修方法のご提案を行います。

一般外壁 一般外壁 一般外壁

開放廊下

開放廊下は、軒天井(上階の床スラブ)・床・手摺壁・住戸の壁で構成されています。
壁に関しては、前項にあるような経年劣化がありますが、軒天井はしばしば鉄筋の露筋や、漏水が見られる場所の為、特に注意して修繕を行います。
手摺壁には、金属製の手摺が用いられることが多いですが、その材質・構造により特有な劣化現象が見受けられます。手摺の根元に浸水した雨水が、部材を錆びさせ、更には膨張しコンクリートに損傷を与えることもあります。
また、玄関ドアを含めたスチールドアも塗装等の劣化により、錆が発生しやすくなります。薄い鋼材で作られているメーターボックスの扉、消火器BOX、照明器具などにも錆が発生しやすく、交換を余儀なくされる場合もあります。
また、床は新築時に防水を施していない場合がほとんどですが、下の部分がお部屋でないということもありますが、時間経過とともに起きる漏水は単に水が漏れているだけではなく、コンクリートのスラブの機能低下に大きく影響を及ぼします。
東京建物リサーチ・センターは、これらの劣化状況を把握し、お客様に適切な補修方法のご提案を行います。

開放廊下 開放廊下 開放廊下

バルコニー

バルコニーも開放廊下と同じく、様々なものが設置されています。窓サッシ廻りのシールや隣戸の境のパーティションなど、機能と美観の維持に努めることが望ましい修繕項目があります。金属製手摺の劣化、避難ハッチの発錆なども機能の確認とともに、修繕を行います。
特に、バルコニーの床は日常お使いになる頻度が高く、漏水と強度の維持の為、ウレタン防水や塩ビシート複合防水などで、維持修繕に努めますが、なるべく滑りにくい工法などを選択します。
東京建物リサーチ・センターは劣化状況とお客様のニーズを把握し、適切な補修方法の提案を行います。

バルコニー バルコニー バルコニー

屋上防水

屋上の防水は、事故が起きると即、お部屋に水漏れが起きる重要な項目です。
既存の防水の種類・経過年数・表面の状況・端部の納まり等々を考え適切な工法・材料を選定し効果的な修繕をおこないます。
東京建物リサーチ・センターは工法の選定・補修方法をお客様に提案いたします。

屋上防水 屋上防水 屋上防水

屋上・搭屋

屋上・搭屋には防水以外にも高架水槽や避雷針、フェンスなど様々な設備類が設置されています。
東京建物リサーチ・センターは、これらの劣化状況を把握し、お客様に適切な補修方法のご提案を行います。

屋上・搭屋 屋上・搭屋 屋上・搭屋

階段

階段は、外部にあり雨水の影響を多く受けます。鉄骨製の階段は、性質上錆びやすく、また、塗装のできない部分もあります。場合によっては再塗装の他に、部材の交換が必要となります。
コンクリートの階段は、踏面など新築時に防水モルタルで整形されていますが、経年劣化によってモルタルの浮きやひび割れが生じる為、ウレタン防水・階段用塩ビシートで防水することが望ましいと言えます。
東京建物リサーチ・センターは、これらの劣化状況を把握し、お客様に適切な補修方法のご提案を行います。

階段 階段 階段

屋内共用施設

屋内の駐輪施設や、集会室、機械室などの屋内に設けられた共用施設のうち、修繕の対象となる部分について適切な補修方法のご提案を行います。

屋内共用施設 屋内共用施設

エントランス

エントランス廻りは、現況の補修の他にグレードアップも含め提案いたします。

エントランス エントランス

外構

建物の外周には様々なものが設置されています。機械式駐車場・プレイロット・公園施設(ベンチ・パーゴラ)・花壇など、様々なものに適応する修繕方法のご提案を行います。

外構 外構 外構

鉄扉・扉枠

スチールドアは設置された場所で劣化の進行状況が大きく変わります。雨掛かりの部分は発錆が生じ易くなります。また、雨水等が溜まりやすい部分は特に進行が早く、腐食部分には補強・補修、更には交換も必要となります。

鉄扉・扉枠 鉄扉・扉枠 鉄扉・扉枠