開放廊下は、軒天井(上階の床スラブ)・床・手摺壁・住戸の壁で構成されています。
壁に関しては、前項にあるような経年劣化がありますが、軒天井はしばしば鉄筋の露筋や、漏水が見られる場所の為、特に注意して修繕を行います。
手摺壁には、金属製の手摺が用いられることが多いですが、その材質・構造により特有な劣化現象が見受けられます。手摺の根元に浸水した雨水が、部材を錆びさせ、更には膨張しコンクリートに損傷を与えることもあります。
また、玄関ドアを含めたスチールドアも塗装等の劣化により、錆が発生しやすくなります。薄い鋼材で作られているメーターボックスの扉、消火器BOX、照明器具などにも錆が発生しやすく、交換を余儀なくされる場合もあります。
また、床は新築時に防水を施していない場合がほとんどですが、下の部分がお部屋でないということもありますが、時間経過とともに起きる漏水は単に水が漏れているだけではなく、コンクリートのスラブの機能低下に大きく影響を及ぼします。
東京建物リサーチ・センターは、これらの劣化状況を把握し、お客様に適切な補修方法のご提案を行います。

開放廊下 開放廊下 開放廊下